家族と旅行に行く機会があった。パッキングもロクに自分でできない私は妻に頼りっきりだ。
でも、ランに目覚めた私のこだわりは強い。ランニングウエアとシューズだけは早めにスーツケースの上にフワッと乗せておいた。
30㎝近いシューズを妻は邪魔くさそうに睨めつけながらも、きれいにパッキングしてくれた。感謝である。
旅行先でもサクッと走りたい。 しかし、旅行鞄にランニングシューズをもう1足詰め込むのはとにかく嵩張る(かさばる)。これは全ランナーが経験する悩みではなかろうか。
「移動や観光の普段履きと、旅先でのモーニングランを1足で兼用できたら最高なのに……」
そう思い立ち、普段履きとしても違和感なく履ける万能なランニングシューズを探す旅が始まった。
ニューバランスの神対応と店舗を巡り倒した「28.5cm」探しの長距離ウォーキング
まずは見た目のこだわりとして、街履きに馴染むシックな「オールブラック」を条件に選定。
話題の「On Cloudmonster」などもおしゃれで惹かれたが、実物を見てみるとソールの存在感がちょっと強すぎると感じて断念。
次に20年ぶりに竹下通りを抜けて、原宿のニューバランスのショップで足型を測ってもらったところ、なんと「超偏平足」であることが判明。気になっていた「Fresh Foam X 880」を試着してみたが、足の親指がアッパーのメッシュ部分に強くあたり、履き続けると破けそうですねと店員さんから率直なアドバイスをもらい泣く泣く断念した。
時間もかけてくれて、なおかつお客目線にたった誠実なアドバイスまでくれた店員さんだったので、「せっかくなので何かウェアでも買っていきますね」と伝えると、「結構です。ぜひまたお越しください。次は足に合うものがみつかるとよいですね」と言ってくれた。
ニューバランス神!すっかりファンになった。いつかはニューバランスの靴を買ってみるつもりだ。
結局、ナイキのベストセラーモデルである「ナイキ ペガサス42」に狙いを定めた。万人受けすると名高い機能性への興味と主張しすぎないデザインに惹かれた。
その名前に「42」と付いているということは、おそらく42年間このモデルがアップグレードされ続けている、すなわち人気を博し続けているということなのだろう。これは外すわけがない。というか私より年上じゃないか。
今度はサイズ問題が発生。 都内のナイキショップを3店舗、スポーツショップを5店舗ほど回ったが、どこにも28.5cmの在庫がない。 このまま探し続けたら膝痛になりそうだ。
結局、実店舗での購入は諦め、ネットショップでポチッと注文。2日後に無事手元へ届いた。
届いた「ペガサス」の第一印象と履き心地
箱から取り出したペガサスは、狙い通りのオールブラックでとにかくカッコいい。厚底の主張も控えめで、普段着のファッションにも自然に溶け込んでくれる。
実際に履いてみると、普段愛用している「アシックス ゲルカヤノ33」に比べて明らかに軽くて全体的にソフトな感触だ。
一方で、かかと周りのホールド感やガッチリとした安定感は、やはりゲルカヤノに軍配が上がる。カヤノが「超安定志向の優等生」だとすれば、ペガサスは「軽快で自由度が高い万能選手」といった印象だ。
走ってみて分かった「軽快さ」と絶妙なコントロール性
膝の痛みが起きる前に、さっそく履いて走ってみた。
愛用しているゲルカヤノに甘やかされ続けた私の足にとっては、足元のサポート感の頼りなさは拭えないものの、とにかく軽快そのもの!
以前履いて「じゃじゃ馬」すぎて手放したアシックスの「ノバブラスト」ほどの暴走感やコントロールの難しさはなく、足が軽くなって自然とテンポよく前に進む。
「お、脚が軽くなって早く走れる!」
普段のしっかり保護してくれるカヤノとはまた違う、走ること自体の気持ちよさを素直に味わえる一足だった。
私の脚では10km以上のロング走を走るにはまだ不安だけれど、5km前後のジョグやペースを上げて走るような時から使ってみても良いかもしれない。
これで次の旅ラン準備は万全!
普段履きとしても申し分なく、旅先で「走ろう」と思った瞬間にそのまま走り出せる。 靴をもう一足持っていくストレスから解放されたのは大きな収穫だ。
膝の様子を慎重に見極めつつ、この新しい相棒と一緒に全国の旅先で気持ちよく駆け抜けていきたい。
妻は「またランニングのもの買ってるよ…」と言わんばかりの冷たい目をしていたが、これで妻のストレスが一つ無くなるのであれば安い買い物だ。 ハッピーワイフ、ハッピーライフ!
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