調子に乗って16km爆走!膝(と乳首)の激痛から学んだ初志貫徹【13歩目】

前回の12歩目で、Garmin Fenix 8の導入とギアおじさんの無駄な高揚感について触れた。

今回は、ランニングを習慣化して1〜2か月が経過し、最高のギアも一通り揃って「完全に調子に乗りまくったアラフォー」が自滅していく一部始終をお届けする。

8歩目で紹介した「ヒザブラストを防ぐサブ4.5過保護プラン」という慎重な計画を自ら立てておきながら、走る快感とギアを使いこなす優越感に取り憑かれ、見事に暴走してしまった私の「理想とリアルな練習実績」の対比から話を始めたい。

一言で言えば、データ好きを自称しておきながら計画を完全に無視して走りすぎ、身体からきつ〜いお仕置きを受けることとなった反省の記録である。

理想と現実:数字が見せる愚かな暴走劇

最近になって自分の走行データ(計画と実績)を見返して、思わず頭を抱えた。

本来の計画では、6月後半の「週15km」からスタートし、7月にかけて「週20km〜24km」へ無理なく少しずつ距離を踏み増やしていくはずだったのだ。ペースも「キロ9分〜9分半」を厳守するお約束である。

しかし、Fenix 8をはじめとする最高のギアが揃い、サロモンのアクティブスキン(揺れないランニングベスト)に給水フラスクを挿して『本格派ランナー』気取りになったアラフォーオジサンは、数字上でも見事な暴走を見せていた。

  • 7/11(暴走の始まり): 昼間に「手押しカート」で18ホール完走(約2万歩)したあと、仮眠をとって夜に初の10kmランを敢行。1日の歩数が3万歩オーバーという人生最高記録を叩き出し、「俺のスタミナ無限では…?」と勘違いの沼にハマる。
  • 7/18: 朝ゴルフ後の夜10kmラン。コース途中で野生のウサギ5匹(子ウサギ含む)に遭遇しながら快走し、「人生で一番動いた日」を更新して快感に浸る。
  • 7/19〜7/21(4日連続ラン): 休むべき日に「ウズウズするから」「疲労抜きだから」「ロングフライト前だから」と言い訳を重ねて4日連続で路上へ繰り出す。
  • ペースの勝手な爆上げ: キロ9分台でのんびり走る計画だったはずが、調子に乗ってキロ8分〜8分半までペースアップ。

計画の「走行距離」も「ペース」も「休養日」もすべて無視。自分の感覚だけで突っ走っていたのだから、体が悲鳴を上げるのは時間の問題だったのだ。

16km猛暑ランの激闘、そして崩壊へ

7/29には、サロモンのアクティブスキン(揺れないランニングベスト)を投入して初の12kmに到達。給水フラスクの扱いにも慣れ、「これならいくらでも走れるのでは?」とさらに調子に乗った。

そして迎えた8/9。

自制心を失った私は、距離を一気に「16km」まで伸ばすという暴挙に出た。自分で立てた練習計画のことを完全に忘れ、文字通り暴走していた。

当日は猛暑。早朝から走り始めるも、帽子のツバから汗がポタポタと滴り落ち、手のひらにも汗をかいていた。気持ち悪い話だが、体から垂れてきた汗が靴下に染み込みシューズの中はビチョビチョ。

シューズのメッシュ部分から泡を吹くほどの汗量であった。最後の3kmで急に股関節が回らなくなり、ほぼ歩いてなんとか帰宅した。心肺機能は特に問題なかったが、下半身が出来上がっていないことを痛感するランとなった。一方で伸び代を感じるランでもあった。今後のトレーニングはやはり「脚をつくる」ことにフォーカスしてゆくべきだと再認識した。

問題はこの先である。未知の領域である16kmに踏み込んだ時点で、本来であれば数日間は足を徹底的に休めるべきだったのだ。

しかし何を勘違いしたのか、そのわずか2日後。「軽く動かした方が脚の回復が進むのでは?」などとリカバリーランとやらに憧れて走り出してしまった。これが過ちだった。

走っている最中はよかったが、その夜から膝の違和感を発症。翌日には軽度の痛みに変わっていた。夜にはアイシングをしたものの、翌日は階段の昇降に支障があるレベルにまでなっていた。

その後はぬるま湯のお風呂+ストレッチで血行促進を図っている、いかんせん現在進行形なので、いつこの痛みが無くなるかはわからない。 今週末ロングランできるかな。。。

【番外編】アラフォーを突如襲った「乳首の激痛」

痛みつながりで一つ余談を。膝を痛める前、私を悩ませていたのが胸の痛みである。胸といっても呼吸器のことではなく、胸の外側、すなわち乳首の痛みである。

ポッドキャスト等で「長距離を走るとウェアと擦れて痛くなる」という予備知識自体は知っていたが、10km以上の領域に踏み込んだ途端、ついに我が身にもその試練が訪れた。

走っている最中からじんわり違和感があり、途中から痛すぎて走れないほどの痛みに変わった。痛すぎてもうその時はシャツを脱いで走るしかなかった。河川敷に出没するアラフォー半裸オジサンの出来上がりだ。しかも心拍ゾーンを意識しているため、走るペースは遅い。よって周りから見れば完全に不審者である。

翌日、仕事中に肌着(シャツ)が触れるだけで悶絶する羽目になった。よく見たら完全に皮が剝けていた。そう、私の乳首は気づかぬうちに脱皮していたのだ。

「こんな地味な痛みに苦しめられるとは……」と打ちのめされたが、ドラッグストアで小さい乳首サイズのバンドエイド(絆創膏)を買い、走る前に貼ることで事なきを得た。ノースリーブやウェア選びも含め、長距離ランナーが通る洗礼を身をもって体験することとなった。

まとめ:調子に乗った時こそ「初志貫徹」。最初の計画を守る勇気

「少し走れるようになって楽しくなってきた」

「最高のギアが揃って気分が上がってきた」

まさにこの「イキっている瞬間」こそが、ランナーにとって一番危険な時期だったのだ。

どれだけモチベーションが高まろうと、どれだけギアで気分が上がろうと、「最初に立てた計画を愚直に守る=初志貫徹」がいかに大切か、膝の激痛と皮の剥げた乳首をもって身に染みて理解した。

オーバーワークによる怪我をすれば簡単に数週間を棒に振ることになり、せっかく芽生えた走る楽しさや継続の習慣を一瞬で奪い去ってしまう。

「もっと走りたい」という暴走しそうな自分の欲望をグッと抑え、最初の計画通りに休むこと。それこそが、半年後のフルマラソン完走(サブ4.5)へ向けた一番の近道であることを再確認した。

この経験を経て、私のランニング人生は、先の乳首のように一皮むけることができるのだろうか。

あぁ、膝が痛い。

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