ゲルカヤノでの初ランレビュー!膝痛にグッバイ【7歩目】

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ノバブラストの爆風のような推進力に膝を脅かされ、ついに手に入れた救世主——アシックス「ゲルカヤノ」。

箱を開けるたび、あの分厚いかかと周りのぷにぷにとしたホールド感が私を誘惑してくる。(そして気づけば吸い寄せられるように触ってしまう)

果たして、この過保護なまでの優しさは、私のポンコツな膝を救ってくれるのか?ワクワクと一抹の不安を胸に、初ランへ連れ出してみた。


かかとの鉄壁ホールド

足を滑り込ませ、紐をきゅっと結んだ瞬間から、その「過保護なまでの優しさ」は始まっていた。

ノバブラストが「軽やかで自由、でもどこかハラハラする」ホールド感だったのに対し、ゲルカヤノのかかと周りは、まるで私の足専用に型取りされたギプスのようだ。

何より驚いたのは、試着時にも感じたその「締まりの良さ」と「ぷにぷに感」の絶妙な両立である。
ガチッと強固にホールドして靴の中でかかとを1ミリも左右にブレさせない「締まり」があるのに、肌に触れる部分は分厚いクッションが「ぷにぷに」と優しく包み込んでくれる。なんというか、たとえるなら「焼きマシュマロ」みたいな感じだ。

この360度がっちり包み込まれるホールド感のおかげで、歩き出した瞬間、靴の中で足が1ミリも左右にブレないという圧倒的な安心感がダイレクトに伝わってきた。

「これが……シューズのもたらす安定性というものか……」 十分にウォーミングアップを終え、私はゆっくりと走り出した。

走って驚いた「二面性を持つソール」の正体

実際に走ってみて、このソールの構造が私の「ポンコツな膝」を全自動で守ってくれていることに衝撃を受けた。

着地したその一瞬は、かかと部分のGEL(クッション)がロードの硬い衝撃を「モチッ」と優しくいなしてくれる。ここまでは普通の厚底靴と同じだろう。 驚いたのはその直後。私の悪癖である、内側にグニャリと足首が倒れ込もうとする瞬間(オーバープロネーション)、ソールの内側が「あなた、そっちに倒れちゃダメよ」と、頑丈な壁のように突っ張って支えてくれるのだ。

土踏まずを押されて戻される感覚だ。でも圧迫感はない、ここにも柔らかいもちもち感を感じる。

asicsはこれを4D GUIDANCE SYSTEMと呼び、着地ブレをシューズが全自動で綺麗に軌道修正してくれるというのをウリにしている。何がどう「4D」なのかはまだ理解できていないが、とにかくフォームを軌道修正してくれるのは間違いない。

ノバブラストのときは、走るたびに膝の皿の裏側が「ミシッ……」と悲鳴をあげる予兆を感じていた。しかしゲルカヤノは、そもそも膝を捻らせる隙を1ミリも与えてくれない。 柔らかいのに、グラつかない。沈むのに、しっかり支える。この二面性を持つAB型のようなソールのおかげで、膝への負担が体感で激減しているのが分かる。(私もAB型)

「これならどこまでもいける!」


心拍ゾーン2の修行が、ついに「楽しいジョグ」に変わる

そして、もう一つの奇跡が起きた。 手首のガーミン(Approach S62)に目を落とす。

いつもなら、調子に乗って走り出した瞬間に心拍数が150を突破し、「ゾーン4(閾値領域)です!心拍下げろ!」と容赦なく心拍アラートで怒ってくる我がスマートウォッチ。 しかし、今日の画面に表示されているのは「心拍数:140(ゾーン2)」。

もちろんノバブラストの時に比べてペースは遅い。それでも歩かずに「一応は走っている」のに、心拍数がゾーン2を維持しているのだ。

ノバブラストを履いているときは下(足元)からの爆風で「オラ、早く進め!」と煽られまくっていたのに対し、ゲルカヤノは地に足に着いた戦車のようなイメージだ。悪路であってもコントロールを保ち、確実に一定のペースで進み続けられる。

トボトボ歩いては心拍が下がるのを待つ、あの「お預けを食らった犬」のような修行の日々はどこへやら。 私は今、人生で初めて「笑顔でおしゃべりしながら、どこまでも走り続けられそうな楽なジョグ」をリアルに体現している。


初デートの結末:42kmのスタートラインに、ようやく立てた

後半はやはり心拍ドリフトでゾーン3に入ることもあったが、多くの時間を心拍ゾーン2にキープしたまま、予定の距離を走り切ることができた。最後の5分、キチゲを解放したくなるようなストレスすら溜まらない、ただただ心地いいだけの時間だった。

そして気になる膝への影響だ。走った後に若干の違和感はあったが、痛みに変わることはなく、翌日にはまったく違和感なく走る準備ができていた。これなら続けられる!

もちろん、ゲルカヤノはノバブラストに比べれば重い。 スピードを出そうとすると、「おっと、お兄さん焦りなさんな」とブレーキをかけられるような感覚もある。

でも、今の私に必要なのは、世界を置き去りにするスピードではない。 フルマラソン練習を本格的に開始するための「疲れにくい足」と「壊れない膝」だ。

じゃじゃ馬娘(ノバブラスト)とのスリリングな恋は終わったけれど、もちもち肌で包容力抜群の正妻(ゲルカヤノ)との安定した日々が、ここから始まる。

私の「42kmへ向かう一歩」は、この靴のおかげで、ようやく本当のランニングへとステップアップした気がする。

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