「形から入る」を地で行き、ウェア・短パン・ベスト・ウエストポーチ・ソフトフラスクと怒涛の勢いでギアを揃えてきた私。
10歩目のギア沼記事でも触れた通り、手も足も使えないランニングというアクティビティは、音楽やポッドキャストとの親和性がすこぶる高い。「ポッドキャスト×メトロノーム」スタイルでご満悦だった私だが、ここで新たな課題と、スマートウォッチを巡る大いなる苦悩にぶち当たることとなった。
今回は、ランニング中の「音響環境」の改善と、ゴルフオジサンとしての矜持をかけた「Garmin(ガーミン)選びの泥沼」についてお届けする。
カナル型は命がけ!?コスパ重視で選んだ「Soundcore V20」のリアル
これまで使っていたのは、耳に直接突っ込むタイプの「カナル型イヤホン」だった。
しかし、走っていて気付いた。カナル型は正気じゃいられないくらい危ない。
遮音性が高すぎるため、後ろから忍び寄るランナーやサイクリストの気配に全く気付けないのだ。急に真横を「シュッ!」と通り抜かされた時には、心臓が飛び出るほど激しく驚く。もし走っている最中に急に進路変更でもしようものなら、大激突間違いなしの危険な状態だった。ランニングをする時に限ってノイズキャンセリングという機能がありがた迷惑な代物に早変わりするのだ。
心の声: これはアカン。もっと周囲の環境音がしっかり聞こえるイヤホンにしないと事故る……
調べてみると、耳を塞がないタイプのイヤホンには「骨伝導型」と「オープンイヤー型」があるらしい。 ランニング界隈では骨伝導の「Shokz(ショックス)」が絶対王者として君臨しているようだが、いかんせん高い。2万円近くするのだ。
「ポッドキャスト聞くだけだし、音質にこだわりないしなぁ……」ということで、お手頃モデルも多数あるオープンイヤー型にターゲットを絞ることに。結果、コスパの代名詞であるAnker(アンカー)の最廉価モデル「Soundcore V20」をポチってみた。
実際に走ってみた感想
耳を塞がないので開放感があり、ポッドキャストを聞くには十分すぎるクオリティ! ただ、廉価モデルだからか周囲の雑音や風切り音が入ってくる分、音量を結構上げる必要がある。そのため、期待していたほど周囲の足音やチャリの接近音が「くっきり聞こえる」とまではいかない印象だ。カナル型よりは遥かに安全になったものの、音響環境にはまだ改善の余地がありそうだ。
ゴルフ用Garmin「Approach S62」の限界と、VO2Maxへの憧れ
イヤホンに続いて現れた次なるターゲット、それが「スマートウォッチ」である。
現在私が愛用しているのは、ゴルフ特化型モデルの「Garmin Approach S62」。 一応ランニングモードも付いており、心拍数や距離、ペース、ピッチ(歩数)などは計測できる。普段のランニングにはこれで十分……と言いたいところなのだが、一つだけ決定的な欠点があった。
それは、ランナーのステータスであり界隈の鉄板指標である「VO2Max(最大酸素摂取量)」が計測できないことだ。
※VO2Maxとは? 体内に取り込める酸素の最大量を示す数値で、要するに「心肺体力の強さ」を数値化したもの。これが上がるほど「走れる体」になっている証拠であり、ランナーの成長を実感するための最高の指標なのだ。
「データ大好きオジサン」兼「形から入るランナー」を自称する私としては、自分の心肺スタミナが数値化されないのは許されない。「もっとランニング機能が充実したモデルが欲しい!」という欲求が抑えきれなくなってしまった。
Forerunner 965への期待と、ゴルフオジサンの苦悩
調べてみると、Garminのランニング特化ラインは「Forerunner(フォーランナー)シリーズ」とのこと。 機能も価格もピンキリだが、型落ちのハイエンドモデル「Forerunner 965」が実に魅力的だった。
- ランニング機能・分析機能は文句なしの最高峰
- ウォッチ自体にSpotifyの音楽をダウンロードできるため、スマホを持たない「完全手ぶらラン」が可能
- ゴルフ機能もバッチリ搭載
「よし、完璧だ!これでほぼ決まり!」 衝動買いを防ぐため「あと数日寝かしてみて、気が変わらなければ購入しよう」と一呼吸置くことにした。
……しかし、この「数日寝かせる」間に、恐ろしい事実が判明する。
なんとForerunner 965のゴルフ機能は、Approach S62に比べて大幅に簡略化されていることが分かったのだ。何より問題なのはホール全体のレイアウトが表示されないことだ。「グリーンの奥・センター・手前までの距離」や「池・バンカーなどのハザードまでの距離」という数値情報のみ。
平均スコアアップ・さらにはパープレイを目指して日々コースと戦う「ゴルフオジサン」の私にとって、ホール全体のレイアウトを見て戦略を検討できないのは死活問題。
ランニングかゴルフ……どっちかを選べなんて。半年後のフルマラソンでサブ4.5も大事な目標だが、ゴルフに妥協することもしたくない。
ガーミン2本持ちか、最強の1本か。究極の2択
ここで私の前に突きつけられた選択肢は2つ。
- Forerunner965と現有Approach S62の「2本持ち」(用途に合わせて付け替える)
- ラン・ゴルフともに最強機能を持つ「Garminハイエンド機」に1本化
前者は「付け替えや充電管理の手間」がめんどくさい。後者は「圧倒的なコスト(大金)」がかかる。
「仮に後者を選ぶとしたら何になるんだ……?」 検討するのはタダなので、調べるだけ調べてみることにした。
候補に挙がったのは、ゴルフ最上位モデルの「Approach S70」か、Garminのフラッグシップ(最強)ラインである「Fenix(フェニックス)シリーズ」。 どちらもランニング・ゴルフともに妥協のないフルスペックを搭載しており、見た目の高級感も抜群だ。
両者を比較してみると、大きな違いが見えてきた。
- Approach S70: ゴルフ機能に特化しつつラン機能も網羅。軽量でスマート。
- Fenixシリーズ: 登山やトレイルランにも耐えうる頑丈な金属ベゼル、超高精度なマルチスポーツ機能、圧倒的なバッテリー持ちを誇る究極のタフネスモデル。
比較検討を重ねた結果、私は究極のタフネスと洗練されたデザインを併せ持つ「Fenix 8 AMOLED」に心を奪われてしまった。
なお、通信機能を備え緊急SMS送信などができる最上位中の最上位「Fenix 8 Pro」というモデルも存在したのだが、衛星通信を利用するには別途サブスク契約が必要とのこと。「そこまでは流石にいらないな」ということでProは見送り、通常のFenix 8が最適との結論に至った。
51mm vs 47mm! Fenix 8サイズ選びの結末
最後に悩んだのがケースサイズ(51mmか47mmか)だ。
51mmモデルはバッテリーが驚異の約29日間も持つという圧倒的なタフさに惹かれたのと、ゴツイ時計への憧れから実際にショップで腕につけて試してみた。 腕があまりごつくない私の腕には、51mmは流石にデカすぎて浮いてしまう。一方、47mmをつけるとジャストフィット!
Approach S62とサイズは同じだが、より薄くなっており、スマートな印象。 スーツにもマッチすること間違いなし。
しかも店員さんによると、「51mmと47mmの違いは外側のベゼルの太さだけで、画面自体の表示サイズは全く同じ」とのこと。 47mmでもバッテリーは日常使用で約16日間(ディスプレイ常時点灯でも約7日間)も持つため、普段使いには十分すぎるスペックだ。
GPSを使った場合や画面常時点灯した場合のバッテリー持ちは、S70をしのぐスペックだ。 普段使いもする予定の私にはバッテリー持ちは大きなアピールポイントとなった。
こうして「もしスマートウォッチを1本化する場合になれば」、Garmin Fenix 8(47mm)を購入することを決意した。
決断のとき
前述のとおり、私の前に突きつけられた選択肢は以下2つ。
- Forerunner965と現有Approach S62の「2本持ち」
- ラン・ゴルフともに最強機能を持つ「Fenix 8」に1本化
ランニングを始めて1か月ちょっと。すっかりランニングの虜になった私はもはや「ランニングも嗜むゴルファー」ではない。「ゴルフもランも妥協を許さないバイプレイヤー サラリーマン」が目標になりつつある。故に道具にも妥協は許されない。
そう、一流の男になるには一流のギアが必要なのだ。そう、私には「Fenix 8」が必要なんだ。
まとめ:物欲の果てに手に入れた最強の相棒たち
- イヤホン: カナル型の恐怖から、Anker「Soundcore V20」で安全確保(音量は今後の課題)
- 時計: ゴルフとランの妥協なき融合、Garmin「Fenix 8 AMOLED(47mm)」を降臨させる
「形から入る」にもほどがあるだろと自分でもツッコミを入れたくなるが、腕元に輝くFenix 8を見るたびに所有欲と走ることへのモチベーションが爆上がりしているのもまた事実。
最強のギアを手に入れた私は、いよいよ「本格的なロングラン」と「VO2Maxの計測」へ向けて走り出す……!
(次回、Fenix 8の初陣と実際の使用感、そしてVO2Max初計測のリアルな結果編へ続く!?)



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